小泉純一郎首相は27日、内閣を改造し、焦点の郵政民営化担当相に、竹中平蔵経済財政担当相を留任させ兼務で起用した。金融担当相は外れ、後任に衆院当選4回の伊藤達也内閣府副大臣を抜てきした。新しい外相には、町村信孝元文部科学相が就任した。公明党からは北側一雄政調会長が国土交通相で初入閣した。郵政民営化に取り組む第2次小泉改造内閣は同夜、皇居での認証式を経て正式に発足した。
この後、首相官邸で記者会見した首相は「改革を実現させるために精いっぱい頑張る。今の時点で衆院解散は考えていない」と述べた。
国・地方税財政の三位一体改革などの実現でも、政策の継続性を重視する陣容で、首相は内閣を郵政民営化に協力する議員で固めた。
首相は、昨年秋の衆院選で落選した自民党の山崎拓前副総裁を特命担当、前政権から約4年3カ月にわたり閣僚を務めてきた川口順子前外相を外交担当の首相補佐官として処遇することも決めた。
党運営の要となる自民党幹事長には山崎派の武部勤氏が指名されており、山崎氏は難航が予想される郵政民営化の関連法案策定をめぐる与党との調整でも、首相を補佐するとみられている。
閣僚名簿は留任した細田博之官房長官が同日午後、発表した。麻生太郎総務相、谷垣禎一財務相、中川昭一経済産業相、小池百合子環境相も留任し、小池氏は沖縄北方担当相を兼務する。留任した閣僚は計6人で、民間出身はゼロとなった。
とりあえず、レッツゴー