確かに、以前はウーロン茶を買ってた気がするけど、最近は買ってないなぁ。
以下、新聞の記事。
王者サントリーも新商品
清涼飲料市場で「緑茶人気」に押され気味のウーロン茶だが、久しぶりに新商品が相次いでいる。50%以上の市場占有率(シェア)を持つサントリーに対し、ライバル各社が、中国茶人気を背景とする新しい味で勝負に出るからだ。発売から今年で二十五年目を迎えるウーロン茶。人気回復を図れるのか。(深沢真貴)
缶入りウーロン茶が初めてお目見えしたのは、昭和五十六年。同年二月に伊藤園が販売を開始し、十二月にはサントリーが追随した。五十九年にキリンビバレッジとアサヒ飲料が、六十年に日本コカ・コーラが参入したことで、消費量は飛躍的に伸びた。
ただ、平成六年の一億三千九百万ケースをピークにウーロン茶は減少傾向に転じ、十三年に緑茶飲料の「逆転」を許す。サントリーの緑茶飲料「伊右衛門」がヒットした昨年は前年比5%減の九千五百万ケースまで縮小した。清涼飲料市場の構成比でみると緑茶の14・4%に対し、ウーロン茶は5・8%と差が開いている。
そのウーロン茶市場で独り勝ちを続けるのが、サントリーの「ウーロン茶」。年間販売数量五千万ケースという牙城を崩そうと、ライバル各社が挑んできたが主力商品を育てるまでに至らない。この数年、新商品の投入も減少傾向だったという。
しかし、今年から各社は「同じ味で勝負をしても広がりがない」(メーカー関係者)と戦略転換し、サントリーと異なる味わいの新商品で対抗する構えだ。
今年二月、ウーロン茶をベースにジャスミン茶と桂花(キンモクセイの花)をブレンドした「上海冷茶」を発売したのがキリンビバレッジ。商品開発にあたって中国・上海の女子大生やOLの意見を取り入れたといい、甘さと透明感のある香りが特徴だ。上海でも「花間清源」の名前で三月下旬に発売される。
アサヒ飲料は一月から「白茶(パイチャ)」を売り出した。「白茶」は製造工程の違いで分類される「中国六大茶」のひとつ。生産量が少なく貴重な茶葉といわれる。
JTが二十八日に発売する「飲茶楼」は、ジャスミン茶やウーロン茶をはじめ七種類の中国由来の原料をブレンド。販売を一時休止していたが、中国茶専門の喫茶店の増加などから「復活」を決めたという。ウーロン茶市場の周辺の中国茶市場を開拓したい考えだ。
これに対して、迎え撃つ格好のサントリーは、「ウーロン茶」の姉妹品「音韻調」を十五日から投入。同社がウーロン茶の新商品を出すのは市場参入以来、初めてのことだ。「ウーロン茶全体の販売促進を展開したい」(サントリー)考えだが、相次ぐ新商品による「強い危機感の表れ」(大手飲料メーカー)との見方もある。
かつて、緑茶やウーロン茶といった無糖茶飲料は「お金を出して買うものではない」と考えられていたが、健康志向の追い風もあって消費者の熱い支持を獲得。昨年はコーヒーを抜いて、清涼飲料市場でトップの座に躍り出ている。停滞気味ながら、ウーロン茶は無糖茶全体の約四分の一のシェアを占め、市場規模は決して小さくない。
「緑茶戦争」に熱い視線の注がれる清涼飲料業界だが、ウーロン茶市場の戦いの行方も「台風の目」となりそうだ。