香田さん救出へ進展なし、交渉ルート作り難航
政府は28日、イラクでの日本人人質事件で武装組織に拘束された香田証生さん(24)の救出に向け、情報収集を進めるとともに、武装組織との接触に全力を挙げた。武装組織が香田さんの解放条件としている自衛隊撤退の期限は、ビデオ映像が流れた時点から48時間後の日本時間29日午前2時過ぎにも切れるが、事態打開のめどは立っていない。
小泉首相は28日夜、首相官邸で記者団に対し、「最大限、政府を挙げてやっている。あらゆる手を打っている」と述べ、政府が香田さんの救出に全力を挙げていることを強調した。ただ、「いろいろ働きかけているけれど、まだ(拘束)場所などは分かっていない」と述べた。
細田官房長官は記者会見で、武装組織からの接触について、「この時点では申し上げられない」と述べるにとどめた。
外務省の高島肇久外務報道官は28日夜の記者会見で、香田さんの拘束前の足取りについて「24日にバグダッドからアンマンにバスで戻ろうとしたが、その時は乗れなかったという情報がある」と述べた。また、イラク国内に政府職員や報道関係者以外に複数の日本の民間人が入国している情報があることを明らかにした。
アンマンの在ヨルダン日本大使館に設置した現地対策本部では、谷川秀善外務副大臣を中心に、ヨルダン政府や周辺国に情報収集などの協力を要請した。また、イラク国内の宗教者組織や部族長などを通じて武装組織との接触を試みている。しかし、政府筋は28日夜、「仲介者なんて誰もやりたがらない。相手が交渉の余地のあるグループではないため、厳しい」と述べ、交渉ルート作りが難航しているとの認識を示した。
香田さんの家族は28日夜、カタールの衛星テレビ「アル・ジャジーラ」で香田さんの早期解放を訴える。(読売新聞)
これだけ日常何もなく日々、生活に追われてみても、やっぱり戦争が
起きているんだという事実に引き戻されるニュースですね。
でも、結局、自分には何も出来ない。
ただ出来ることは、自分の生活を自分が好きなように、愉しむことくらいです。