巨人の桑田真澄投手（３６）が来季も現役続行を希望、これに対して首脳陣、球団フロントが投手コーチ兼任案を用意していることが２２日、分かった。一流の野球理論、１９年間の実績、現時点での戦力評価などを考慮した措置。まだ構想段階で具体的な検討、話し合いは公式戦終了後になる。また、球団は来季の戦力補強のため、外国人選手の大幅な入れ替えを進めることも分かった。
今季の桑田は１６試合に先発し、３勝５敗、防御率６・４７。球威不足は否めず不本意な成績だったが、不規則な登板間隔に耐え、堀内監督も「桑田のおかげで先発ローテーションを組める」と感謝していた。
来季は投手陣の整備が急務。上原や木佐貫、高橋尚に加え内海やドラフトで獲得予定の野間口（シダックス）ら若手の台頭も期待され、桑田を巡る状況は厳しさを増す。一方で巨人の生え抜きとして１９年間、通算１７２勝（１３３敗）を積み上げた実績、卓越した野球理論、真摯（しんし）な野球への姿勢などが改めて評価されている。