ソニー・コンピュータエンタテインメントは21日、ゲーム機「プレイステーション」シリーズの事業説明会を行い、年内に新発売する携帯型ゲーム機「プレイステーション・ポータブル(PSP)」の完成版を報道陣に公開した。
同社は、「プレイステーション2(PS2)」を小型・軽量化した新型PS2も、11月3日発売する。21日には、任天堂も新型携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」を12月2日に発売することなどを発表し、年末に向けた“ゲーム機商戦”の前哨戦は、早くも盛り上がりを見せてきた。
PSPは、ソニーが初めて携帯ゲーム市場に投入する新機種で、事業説明会に出席した久多良木健社長は「PSPで初心に帰って新しい一歩を」と発売前の心境を語った。
発売日や価格は明らかにしなかったが、105タイトルのゲームソフトが開発中だという。24日に、千葉市で開かれるゲームの展覧会「東京ゲームショウ2004」で、22タイトルのゲームソフトと共に出展する予定だ。
PSP同士で、無線ネットワークを使ってゲームを楽しんだりできるなど、新機能を搭載している。
一方、任天堂は「ニンテンドーDS」の価格を1万5000円とし、クリスマス商戦をにらんで投入する。上下に2つの液晶画面があり、違った視点で一つのゲームを操作する新タイプのゲーム機だ。タッチパネルや音声で操作することもでき、ゲームソフトは約120タイトルが開発中だ。
携帯ゲーム市場は、任天堂が「ゲームボーイアドバンス」などで圧倒的強さを誇っており、家庭用ゲーム機に強いソニーが挑む形だ。ゲームソフト業界にとっても、有力新機種の登場に、ソフト市場拡大の期待も高まっている。
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