作品名:コッペリア 作者:加納朋子 刊行社:講談社
2003年7月7日刊行 定価:1600円
★★★☆☆
試験が終わって、即行でルネに走って
買いました。
んで、帰りの電車の中で読んでたらはまって
1時間前くらいに読み終わりました。
ちょっと早く読みすぎてしまった気もしないでも
ないけど、
なんていうか、パワーのある作品でした。
感じとしては、恒例(?)の文書表現のトリック
を本編に絡めながら、登場人物たちの心情を語って
行くという、ミステリー小説です。
形態としては一人称の語り調の至って代わり映え
がしない感じではあるのですが、「いちばん初め
にあった海」などで模索していた、色んな登場人物
の視点に切り替えるという方法を使用することで、
色々な視点、主観を描き、かつ、それによって、
トリックに引き込んでるところが、今回は見所ではな
いでしょうか?
っと勝手に思ってます。
あと、文章も素敵です。綺麗な文章が全てとはいかないけど
結構あって、そこらで、引っぱられる感じあります。
まあ、それが、僕がこの作家が好きである理由なんですけどね。
強引じゃないんだけど、いつの間にか作品に引っ張り込
まれてしまって、最後は余韻まで楽しませてくれるという
作風に伴って
どうでもいいことを最後に
携帯が行方不明になり、1時間家をうろうろと探しまわって
ました。本読んでから、延々と今まで。
しかも、ありえないところから出現するし・・・。