作品名:ガラスの麒麟 作者:加納朋子 刊行社:講談社
★★★★☆
加納作品、第2弾。っていうかまた読み返してるだけ。
神野先生のこの発言にどつぼに・・・。
「十代の頃、とても生きるのが辛かったわ。毎日が息苦しくて、生きているということ
に何の意味も見いだせなくて・・・・・・。今、思い出しても、あの頃は真っ白なんです。
どんな友達がいて、何を夢見て、何を楽しみにして、どんなことを考えて過ごしてい
たのか、まるで思い出せないの。まるで発泡スチロールみたいに、白くて軽いカサカ
サしていたんです、あの頃の私。だから・・・・・・だから私、いつ死んだっていいと思っ
てました。でももちろん、自分から死を選ぶなんていう気もなくて、ただ、道ばたを歩
いていて暴走車にはねられるとか、乗っている飛行機が落ちるとか、何か不治の病
にかかるとか・・・・・・そんなことばかり考えて、期待していたような気がします」
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